山梨県発ペットのフリーペーパー「ペット雑誌BUDDY(バディ)」 2019年8月号掲載「どうぶつって、そうだったんだ!? 特別コラム:ねこについて vol.2」
えっ、どうぶつって、実はそうだったんだ!? 犬や猫はもちろん、ロバ、ウマ、アヒル、鳥など、いろいろな種類の動物と暮らしてきた、長野県佐久市にあるペットホテルのオーナー柏木さんの連載コラム「どうぶつってそうだったんだ!?」。前回から始まりました特別編「ねこってそうだったんだ!?」。今回は2回目! 長年、猫と一緒に暮らしてきた柏木さんが、猫の魅力や猫の特徴、猫の飼い方など、初心者にもわかりやすく解説します! |
猫の行動がわかれば毎日がさらに楽しく! 猫の飼い方に関して悩んでいる飼い主さんに向けてお送りする特別コラム「ねこってそうだったんだ!?」。全4回でお送りする猫コラム、第2回目の今回は「猫は外飼いか? 室内飼いか? 猫の飼い方」について語ってもらいます!
コラム執筆担当は、長野県佐久市「ペットのホテル メゾン・ド・アミ」のオーナーを務める柏木ほつみさんが担当しています。
◆柏木(かしわぎ)ほつみ/犬、猫、ロバ、ウマ、アヒル、鳥など多くの動物たちに囲まれながら暮らしている、大の動物好き! 動物に対する豊富な知識で、お客さんの悩みを日々解決している。
【猫は外飼いか?室内飼いか? 猫の飼い方について①】猫を外で飼うことはいろいろな覚悟が必要
今回からは、猫の飼い方、「外飼いか? 室内飼いか?」についてお話ししていきたいと思います。まずは、私の昔話に少しお付き合い頂ければと思います。
もう、20年ぐらい前の話ですが、前回紹介したタマの後に、友達の家で生まれたメスの子猫をもらい、避妊をして飼うことになりました。
その頃は猫は外で飼うのが当たり前の時代ですから、私も外に自由に出して、飼っていました。注意深い猫で、すぐに家にも帰ってくるし、全然心配していなかったんですけど、ある日の夜、家に帰ってこなかったんです…。
まぁ、すぐに帰ってくるだろうと思っていた矢先、朝、近所の小学生から「おばちゃんの家の猫が道で死んでるよ」って教えられて。
慌てて飛んでったら、車にはねられて、亡くなっていました。あの時は、悲しみとショックで、「なんで外に出しちゃったんだろう、外に出さなきゃよかった」と、かなり自分を責めました。
そのことがあってから、猫は絶対に外に出さないで飼おうと、私は心に決めました。
その後は、室内生まれの子を知り合いからもらって、ずっと室内で飼っていて、今でも元気で生きています。
事故・病気・迷子など、外は猫にとっての危険がたくさんある
猫を室内飼いするのは、「猫にストレスが溜まるんじゃないか? 家で飼うのは猫本来の姿じゃないからかわいそう」と、おっしゃる方もいらっしゃいますよね。
確かに、既に外の自然の楽しさを知っている猫を、部屋に閉じ込めることは、ストレスになるんだろうと思います。
ただ、外に出すということは、猫にとったら車に対するストレスがあると思いますし、轢かれる可能性もある。
他の猫とのケンカでケガをして病気になる場合もあります。
野良ちゃんの場合は、猫エイズなどの病気を持っている子もいるので、病気に感染する確率は高いと思います。
あとは、他の猫に追っかけられて、家から遠く離れてしまって帰れなくなることもあると思います。飼い主さんは、いつか帰ってくるんじゃないかとずっと待ち続けます。それも辛いことだと思います。
また、近所の人や動物嫌いの人に迷惑をかける場合もあるかもしれません。
もし猫を外に出すなら、事故や病気、行方不明などになるかもしれないということを覚悟して飼わなくてはいけないと思います。
(続く)
「ペット雑誌バディ」編集部コメント
前回から始まりました「ねこってそうだったんだ!?」。全4回でお送りする猫コラムでは、猫の魅力や特徴、飼い方まで、猫に関するアドバイスをお送りしていきます。猫を飼っている方はもちろん、猫をこれから飼おうと思っている方も、ぜひご覧ください。
さて、次回は、「猫の飼い方 室内飼いの良さ」について柏木さんに解説してもらいます。前回の「いなくなったタマが9ヵ月後に戻ってきた」と合わせて、ぜひご覧ください。
←特別編4「ねこってそうだったんだ!? ① ~いなくなったタマが9ヵ月後に戻ってきた~」
→特別編6「ねこってそうだったんだ!? ③ ~猫の飼い方 室内飼いの良さについてお話します~」
ペットのホテル メゾン・ド・アミ 長年の経験と実績のある動物に関するプロが責任を持ってお預かりする動物専用ホテルです。ストレスのことを考えたケージに入れないお預かり。明るい天窓、犬目線の低い窓、木の温もりが心地いい特別もあります。2019年には全個室型の猫ちゃん専用ホテルの新館がオープン! 小動物専用のペットホテルもあり。 |