山梨県発ペットのフリーペーパー「ペット雑誌BUDDY(バディ)」 2018年12月号掲載「うれしい!たのしい!!しつけ教室 特別編:膨らむ夢③」
「犬が全く言うことを聞いてくれない」「犬の問題行動で悩んでいる」「犬のしつけのやり方がわからない」。犬のしつけや問題行動で、悩んでいる飼い主さん、いらっしゃいますよね。そんな飼い主さんにぜひ読んでもらいたいのが、「うれしい!たのしい!!しつけ教室」です。長年優秀な警察犬や家庭犬を育て、何千頭もの犬と接してきた名トレーナーがあなたが困っている犬に関する悩みを解決。愛犬の「やりたい」「嬉しい」「楽しい」を引き出すしつけ方をわかりやすく伝授します! |
【膨らむ夢③】犬の世界大会の審査員を終えて
ほめるしつけで愛犬を良きパートナーに! 何千頭もの犬と接してきた名トレーナーにしかできない教育をあなたの愛犬に。犬のしつけや問題行動で悩んでいる飼い主さんに向けてお送りする「うれしい!たのしい!!しつけ教室」。前回、前々回に引き続き特別編。世界大会の審査員としてドイツに渡った望月氏のリポートをお届け。審査を無事に終えて、望月氏は決意を新たにした!
連載執筆は、山梨県甲州市「望月ドッグスクール警察犬訓練所」所長の望月利彦さんが担当しています。◆望月利彦(もちづきとしひこ)/1960年山梨県生まれ。(社)ジャパンケネルクラブ範士、(社)警察犬協会1等訓練士、(社)シェパード犬登録協会師範。テレビドラマ「警視庁鑑識班」(日本テレビ系)にて警察犬のトレーニングを担当。警察犬協会主催の全国大会で2018年・2019年の2年連続で日本一を達成! 日本代表として世界大会でも活躍する実力派ドッグトレーナー。
2017年FCI-IPOワールドチャンピオンシップの審査員を終えて!!
ドイツで開催された世界大会で日本代表を審査する望月氏 |
最終日となる9月17日は、32頭の審査です。追及会場に入り、7時30分より審査開始。4日目になると、服従や防衛作業での失格犬もあり、実際は29頭の審査となりました。午後からの表彰式は、どしゃ降りの雨、時にはあられが降る中で行われました。
本大会のチーム優勝は、開催国であるドイツ、2席はアメリカ、3席はオーストリアという結果でした。個人では、ドイツのヤニック氏、2席はアメリカのフランク氏、3席はウクライナのユリアン氏でした。特に優勝したヤニック氏は、追及作業の全ての場面において、完璧な作業を行い、今でも私の頭の中では印象深いマリノアと指導手でありました。
私は常にどこであっても審査する時には、指導手の気持ちになって、集中力を切らさず、絶対的に信用される審査員であるべきと考えて、審査に向き合っています。高い知名度が重要ではなく、人気者もいらない、審査の実務に長けた人が審査員に立って欲しいといつも願っています。
9月18日は、8時30分よりFCIユーティリティードッグ委員会が行われ、スーパーバイザー及び審査員から2017年FCI-IPOワールドチャンピオンシップに関する報告があり、議題の最後には、来年イタリア・リアノで開催されるFCI-IPOワールドチャンピオンシップの説明がありました。午後からは、シェパーマイヤー氏のお墓参りに行き花を添え、2017FCI-IPOワールドチャンピオンシップ審査が無事に終了したことの喜びを報告しました。
指導手の気持ちになって絶対的に信用される審査員であるべきだと考えています
シェパーマイヤー氏は、2015年12月末に早朝より追及訓練のために、畑に行かれたとき、心筋梗塞により逝去。氏はドイツの頑固オヤジ!! 体が大きく声も大きい。笑っている姿は見たことがありません。IPOに対して、いつも情熱的で厳しく、とても印象深い方でした。私がIPO審査員セミナーに参加した際には、審査員としての在り方やノウハウをこと細かに教えてくれました。
2017FCI-IPOワールドチャンピオンシップでの審査をきっかけに、更なる努力をし参加者が納得できるような審査を心がけていきたいと考えております。JKCの別所理事長、本田理事、職員の方々には、派遣に対してご理解をいただきましたこと、深く感謝しお礼を申し上げます。
最後に皆さまのご健康とご愛犬の健康を祈念申し上げて、ドイツ・ライネでの報告とさせていただきます。Danke Schön!! Thank you very much!! ありがとうございました。
(終わり) 文:望月利彦
望月ドッグスクール警察犬訓練所 世界と日本の競技会で活躍しているドッグトレーナーが、ほめるしつけであなたの愛犬を良きパートナーにします! 犬のしつけが上手くできない、犬の散歩がとても大変だ、吠えグセ・咬みグセ・飛び付きグセを直したい…愛犬のことでお困りの飼い主さんは、ぜひお気軽にご相談ください。 |