山梨県発ペットのフリーペーパー「ペット雑誌BUDDY(バディ)」 2017年8月号掲載「うれしい!たのしい!!しつけ教室 第14回」
「犬が全く言うことを聞いてくれない」「犬の問題行動で悩んでいる」「犬のしつけのやり方がわからない」。犬のしつけや問題行動で、悩んでいる飼い主さん、いらっしゃいますよね。そんな飼い主さんにぜひ読んでもらいたいのが、「うれしい!たのしい!!しつけ教室」です。長年優秀な警察犬や家庭犬を育て、何千頭もの犬と接してきた名トレーナーがあなたが困っている犬に関する悩みを解決。愛犬の「やりたい」「嬉しい」「楽しい」を引き出すしつけ方をわかりやすく伝授します! |
【犬ってどんな動物?】犬のしつけの前におさえたいポイント②
ほめるしつけで愛犬を良きパートナーに! 犬のしつけや問題行動で悩んでいる飼い主さんに向けてお送りする「うれしい!たのしい!!しつけ教室」。前回に続きまして、今回も犬のしつけの前におさえたいポイントをお送りします。犬ってどんな動物なの? 知ってるようで知らない犬の生態を勉強しましょう!
連載執筆は、山梨県甲州市「望月ドッグスクール警察犬訓練所」所長の望月利彦さんが担当しています。◆望月利彦(もちづきとしひこ)/1960年山梨県生まれ。(社)ジャパンケネルクラブ範士、(社)警察犬協会1等訓練士、(社)シェパード犬登録協会師範。テレビドラマ「警視庁鑑識班」(日本テレビ系)にて警察犬のトレーニングを担当。警察犬協会主催の全国大会で2018年・2019年の2年連続で日本一を達成! 日本代表として世界大会でも活躍する実力派ドッグトレーナー。
犬はパターンで物事を覚えます
犬は原因と結果を結びつけてパターンで覚えます。ある行動を取ればほめられる、と記憶すれば同じ行動を繰り返すようになります。
1分前にやった行為は忘れてしまっても、小さい頃に経験した嫌な出来事は一生記憶します。一度でも嫌な経験をするとトラウマになり、その場所や人に近づかなくなります。それゆえ体罰でしつけるのは厳禁。
逆に嬉しいと感じたことは、よい経験として記憶され、繰り返し行うようになります。しつけるときは、いい経験を積ませて、ほめて教えるのが一番です。
犬は嗅覚が鋭く、においで判断します
五感のなかで、一番発達しているのが嗅覚。人間の100万倍以上あるといわれています。
電柱に残された他の犬のおしっこから、相手の性別や大きさなど、様々な情報をかぎとることができます。
目 動体視力は抜群で夜目もききますが、近視。色はうっすら見えていて色の明るさで判断します。 |
耳 聴力は人間の3倍といわれ、小動物の鳴き声のような高い音も聞き取れます。 |
臭覚 鼻粘膜にある嗅覚細胞は2億個近く(人間は約50万個)あります。 |
味覚 塩辛さ、甘味、酸味、苦味がわかりますが、食べ物は味覚より嗅覚を優先させて選びます。 |
犬は喜怒哀楽を豊かに表現します
犬にも喜怒哀楽があり、鳴き声やしっぽの動き、体勢の変化などで表現します。その素直な感情表現も魅力のひとつ。
犬同士の間だけでなく、人間に対してもメッセージを発しています。それをキャッチすれば、コミュニケーションが深まります。
犬はあなたの感情に敏感です
人間とともに暮らすようになったことで、犬は人間の表情や声のトーンなどから、感情を敏感に察知できるようになりました。
しつけを通じて、飼い主との関係がさらに深まると、飼い主の喜怒哀楽を瞬時に判断して行動するようになります。
バディ編集部コメント
前回に引き続きましてお送りしました、知ってるようで知らない犬の生態、いかがでしたか? 犬のしつけの前に、まずは犬についての基本的な情報を知ることって、やっぱり大切ですよね。
犬のしつけ・問題行動でお悩みの方、犬の訓練についての詳細を知りたい方は、下記の「望月ドッグスクール警察犬訓練所」までお気軽にお問い合わせください。
次回は、「犬ってどんな動物? しつけの前に押さえたいポイント③」をお送りします。前回の「犬ってどんな動物? しつけの前に押さえたいポイント①」と合わせて、ぜひご覧ください!
←第13回 犬ってどんな動物? しつけの前に押さえたいポイント①
→第15回 犬ってどんな動物? しつけの前に押さえたいポイント③
望月ドッグスクール警察犬訓練所 世界と日本の競技会で活躍しているドッグトレーナーが、ほめるしつけであなたの愛犬を良きパートナーにします! 犬のしつけが上手くできない、犬の散歩がとても大変だ、吠えグセ・咬みグセ・飛び付きグセを直したい…愛犬のことでお困りの飼い主さんは、ぜひお気軽にご相談ください。 |