山梨県発ペットのフリーペーパー「ペット雑誌BUDDY(バディ)」 2019年12月号掲載「どうぶつって、そうだったんだ!? 特別コラム:ねこについて vol.3」
えっ、どうぶつって、実はそうだったんだ!? 犬や猫はもちろん、ロバ、ウマ、アヒル、鳥など、いろいろな種類の動物と暮らしてきた、長野県佐久市にあるペットホテルのオーナー柏木さんの連載コラム「どうぶつってそうだったんだ!?」。今回は、特別編「ねこってそうだったんだ!?」の第3回目! 長年、猫と一緒に暮らしてきた柏木さんが、猫の魅力や猫の特徴、猫の飼い方など、初心者にもわかりやすく解説します! |
猫の行動がわかれば毎日がさらに楽しく! 猫の飼い方に関して悩んでいる飼い主さんに向けてお送りする特別コラム「ねこってそうだったんだ!?」。全4回でお送りする猫コラム、第3回目の今回は「猫を室内で飼う良さ!」について語ってもらいます!
コラム執筆担当は、長野県佐久市「ペットのホテル メゾン・ド・アミ」のオーナーを務める柏木ほつみさんが担当しています。
◆柏木(かしわぎ)ほつみ/犬、猫、ロバ、ウマ、アヒル、鳥など多くの動物たちに囲まれながら暮らしている、大の動物好き! 動物に対する豊富な知識で、お客さんの悩みを日々解決している。
【猫の室内飼いの良さについて! 猫の飼い方②】猫を長生きさせたいなら室内飼いが絶対オススメ
前回は猫を外で飼うことの危険性をお話しました。今回は室内飼いの良さをお伝えしたいと思います。
まず、外の世界を全然知らない猫を飼った場合、その猫にとっては室内だけが自分のテリトリーになるので、室内でも全然ストレスを感じることなく生活することができます。
前回お話したような外に出るストレスを考えるなら、もともと外の世界を知らない猫を迎えて、室内で自由に飼ってあげた方がいいと思います。
私のところでは、ペット火葬もやっているのですが、火葬に来る猫は、20歳を超えている子がけっこう多いんです。
飼い主さんに聞いてみると、そういう長生きの子は、「避妊去勢して一歩も外に出さないで飼ってきました」ということがほとんどなんです。
ですから、長生きさせたければ、絶対に室内で飼った方がいいと思いますね。
あと、室内飼いでいいのは、猫のおしっこの回数とか色とか、飼い主さんがいつもチェックできるということですね。これは、ワンちゃんにも言えることなんですけど、外で飼っているとわかりづらいんです。
室内飼いなら猫の変化にすぐに気づいてあげられる
室内で飼っていれば、お水をあんまり飲まないとか、飲み過ぎているとか、おしっこの回数が多い、少ない、色が濃い、色が赤い、下痢をしているなど、猫のちょっとした変化も飼い主さんが気づいてあげられるんです。
私も昔は、動物は自然の状態で飼うのがいいなぁと思っていました。とくに猫は、外で風の匂いを嗅いで、土を踏んで遊んだり…、今でもそういう飼い方を否定もしないし、ありだと思っています。
ただ、猫の病気にすぐに気づいてあげられるなど、室内飼いのメリットはすごく大きいです。
飼っている猫の変化に飼い主さんがすぐに気づけるから、室内飼いの猫は長生きしているんだと思います。
もし外に出さないで猫を飼いたいなら、室内で生まれて、最初から外を知らない子猫をもらった方がいいと思います。
一度でも外の世界を知っていると、やっぱり出たがりますから、けっこう難しいと思うんですよね。
室内で生まれて、外を知らない子猫を迎える方が上手くいくと思います。
(続く)
ペットのホテル メゾン・ド・アミ 長年の経験と実績のある動物に関するプロが責任を持ってお預かりする動物専用ホテルです。ストレスのことを考えたケージに入れないお預かり。明るい天窓、犬目線の低い窓、木の温もりが心地いい特別もあります。2019年には全個室型の猫ちゃん専用ホテルの新館がオープン! 小動物専用のペットホテルもあり。 |
「ペット雑誌バディ」編集部コメント
今回は室内飼いの良さについて、柏木さんに語っていただきました! 飼っている猫の変化にすぐに気づけるというメリットはやっぱり大きいですね。これから猫を飼おうと思っている方は、ぜひ参考にしてください。
さて、次回は、「猫の飼い方 室内飼いのポイント」について柏木さんに解説してもらいます。前回の「猫は外飼いか? 室内飼いか?」と合わせて、ぜひご覧ください。
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