【人と犬が一体になって歩く訓練】脚側行進・リードは張りすぎず緩めに持つことがポイント!

 


山梨県発ペットのフリーペーパー「ペット雑誌BUDDY(バディ)」 2020年4月号掲載「初心者のための犬の講座 ハジメの一歩 第19回」

 

 

「これから犬を飼いたいけど、犬の飼い方がわからない」「犬を迎えたばかりで、犬のことがよくわからない」。そんな犬の初心者に向けて、車いすの犬訓練士として活躍中の中村幹先生がアドバイス! 犬の飼い方、犬の種類、犬しつけ方法、犬との散歩の仕方などなど、犬の初心者の方が知りたいこと、悩んでいることをズバリ解説。ココを読めば、犬のことを理解でき、犬との生活がもっと楽しくなること間違いなしです♪

 

 

みなさん、脚側行進という言葉をご存知でしょうか? 脚側行進とは人と犬が一体になって歩く、最も大切な訓練のひとつ。今回は、脚側行進の訓練のやり方をお教えします! 犬を飼い主さんの左側につけて、リードは張りすぎず緩めに持つことがポイント。この訓練ができれば、どんな状況であっても犬の集中が飼い主さんに向くはずです。

 


連載執筆は、山梨県甲斐市の「山梨セラピードッグクラブ」代表の中村幹さんが担当しています。◆中村幹(なかむらかん)/警察犬訓練所の次男として生まれ、公認訓練士として家業の仕事に従事。ジャパン・ケンネル・クラブ、日本シェパード犬登録協会、日本警察犬協会の3団体の公認訓練士資格を取り1982年に日本警察犬協会の1等訓練士に。展覧会では日本チャンピオン審査会において、ドーベルマン、ゴールデン・レトリバー種において25頭、日本チャンピオンを獲得。車いすの生活になってからも精力的に犬の訓練を継続。2004年山梨セラピードッグクラブを発足。優秀なセラピードッグを育成し、愛犬家と共に活動しながら、社会貢献を行っている。1951年生まれ。

 

 

【人と犬が一体になって歩く訓練】脚側行進・リードは張りすぎず緩めに持つことがポイント!

 

 

 

愛犬の両足が飼い主さんの足よりも前に進んでしまったら停座からやり直します

 

 

脚側行進は飼い主さんに合わせ、人と犬が一体になって歩く、最も大切な訓練のひとつです。

 

まず、脚側行進の訓練を始める前に、犬が飼い主さんの左足の延長線よりも右側にこないように習慣付けるようにします。犬のポジションは常に飼い主さんの左側です。

 

この習慣が身についたら、いよいよ脚側行進の訓練のスタートです。左側に犬を停座(マテ)の姿勢で待たせ、十分に犬との呼吸を合わせ「アトエ」の号令と同時に歩行をスタートします。基本的にリードは張りすぎることなく緩めに持つのが、この訓練の最大のポイントです。

 

スポンサーリンク

リードのショックを効果的に操りながら10メートル位の距離を往復して繰り返し行い、最後は停座(マテ)の姿勢で終了します。この短い距離での訓練を繰り返し行うことに意味があります。

 

まっすぐ歩くことができるようになれば、徐々に歩くスピードを変えたり、途中で左右の回転を入れ、方向転換を入れたりしてみましょう。

 

そういった変化を入れることで、どんな状態であっても犬の集中力が飼い主さんに向き、集中力が増していくはずです。

 

 

バディ編集部コメント

 

人と犬とが一体になって歩く、最も大切な訓練のひとつと言われるのが脚側行進です。犬のしつけの基本としてぜひとも覚えたい訓練ですね。

 

セラピー活動・犬のしつけ・訓練について詳細を知りたい方は、下記の「山梨セラピードッグクラブ」までお気軽にお問い合わせください。

 

次回は「犬のしつけ・おすわり編」をお送りします。前回の「災害時の犬との避難」と合わせてぜひご覧ください!

 

←第18回「災害時の犬との避難」

→第20回「犬のしつけ・おすわり編」

 

 

山梨セラピードッグクラブ

山梨県甲斐市岩森1159-9
TEL:0551-28-7871
https://www.yamanashitdc.info/
click→山梨セラピードッグクラブマップ

保育園や老人介護施設などを訪問するセラピー犬によるセラピー活動を精力的に行っている。セラピー活動以外にもしつけ教室、しつけの個人レッスンなども受付中。詳細はクラブまでお気軽にお問い合わせください。

 

スポンサーリンク