猫やとらじの十猫十色 第2回「大事なことは猫が教えてくれる」
当店にいる猫5匹のうち2匹は障がいをもっている。常に体が揺れている「らい」と、目が見えない「れん」だ。特に「らい」は交通事故に遭ったところを保護した猫で、体の揺れは先天性の障がいだと知らされた時、これからどう接すればいいのだろうと泣きながら帰ってきたのを覚えている。
そんな人間の弱さに比べ「らい」を出迎えた先住猫たちは、すぐさまその障がいを受け入れ、階段やキャットタワーの上り下りを、「らい」が出来ることを出来るように教えていたのだった。
先住猫2匹が階段を教える
時間をかけても自分で上る
生きても3年と言われていた「らい」も、今年で11歳になった。揺れながらも階段を上る。トイレも介助なしでできる。さすがに最近は、食事の介助は必要だけれど、トイレ回りもペットシーツで敷き詰められているけれど、でも出来ることはたくさんある。
もし、先住猫たちがいなかったら、人間がすべてにおいて手をかけてしまったに違いない。「ぼく、出来るよ!」そんな言葉を持たない猫を理解することもなかっただろう。
時に、誰かの為にという言葉に隠された、自分が楽をしたいが為の事ではないかと、揺れ揺れと階段を上る「らい」を見ながら、じっと見守る勇気について考えてみるのだ。
猫やとらじ
山梨県甲斐市長塚668-7
営業日時:木・金・土・日曜日(12時~17時)
※猫都合で変更
TEL:055-209-2378
↓お店の詳細はコチラよりご確認ください↓
https://ameblo.jp/nekoyatoraji/
広々ゆったり、横にも増やせる猫用ケージです↓
スポンサーリンク