山梨県発ペットのフリーペーパー「ペット雑誌BUDDY(バディ)」 2019年8月号掲載「猫やとらじの十猫十色 第2回」
社長のとらじ、社員のれん・かいじ・らい、見習のらおう。山梨県甲斐市にある「猫やとらじ」は、猫社員が迎えてくれる人気の猫雑貨屋。ペット雑誌バディで連載中の「猫やとらじの十猫十色」は、猫雑貨屋の猫たちと店主のおはなし。猫と出逢い、生き方を変えた店主が猫に対する想いを綴る…猫好きな方に絶対に読んで欲しいコラムです♪ |
猫雑貨屋の猫たちと店主のおはなし「猫やとらじの十猫十色」。第2回目は、障がいを持っている2匹の猫を受け入れ、いろいろと教えてくれた先住猫たちのお話です。
コラム執筆は、山梨県甲斐市にある猫雑貨店「猫やとらじ」の店主さんが担当しています。写真は社長「とらじ」。
【受け入れて見守る先住猫たち】大事なことは猫が教えてくれる
当店にいる猫5匹のうち2匹は障がいをもっている。
常に体が揺れている「らい」と、目が見えない「れん」だ。
特に「らい」は交通事故に遭ったところを保護した猫で、体の揺れは先天性の障がいだと知らされた時、これからどう接すればいいのだろうと泣きながら帰ってきたのを覚えている。
そんな人間の弱さに比べ「らい」を出迎えた先住猫たちは、すぐさまその障がいを受け入れ、階段やキャットタワーの上り下りを、「らい」が出来ることを出来るように教えていたのだった。
先住猫2匹が階段を教える |
時間をかけても自分で上る |
生きても3年と言われていた「らい」も、今年で11歳になった。揺れながらも階段を上る。トイレも介助なしでできる。
さすがに最近は、食事の介助は必要だけれど、トイレ回りもペットシーツで敷き詰められているけれど、でも出来ることはたくさんある。
もし、先住猫たちがいなかったら、人間がすべてにおいて手をかけてしまったに違いない。「ぼく、出来るよ!」そんな言葉を持たない猫を理解することもなかっただろう。
時に、誰かの為にという言葉に隠された、自分が楽をしたいが為の事ではないかと、揺れ揺れと階段を上る「らい」を見ながら、じっと見守る勇気について考えてみるのだ。
「ペット雑誌バディ」編集部コメント
先住猫たちが障がいのある子を自然に受け入れ、見守りながら階段の上り方を教える。人間ならすぐに手を出してしまうだろうけど、猫たちのじっと見守る勇気…見習いたいですね。
さて次回の十猫十色は「虹の橋の向こうで」です。前回の「ひとつの出逢いが生き方を変えた」と合わせて、ぜひご覧ください!
猫やとらじ 店内にはオリジナリティー溢れる猫雑貨がズラリ! 可愛くてオシャレ、人気作家のハイセンスな猫雑貨は、猫好きな人なら必ずゲットしたくなるはず。店主さん手作りの猫雑貨も要チェックだぞ♪ |