山梨県発ペットのフリーペーパー「ペット雑誌BUDDY(バディ)」 2020年4月号掲載「どうぶつって、そうだったんだ!? 特別コラム:ねこについて vol.4」
えっ、どうぶつって、実はそうだったんだ!? 犬や猫はもちろん、ロバ、ウマ、アヒル、鳥など、いろいろな種類の動物と暮らしてきた、長野県佐久市にあるペットホテルのオーナー柏木さんの連載コラム「どうぶつってそうだったんだ!?」。今回は、特別編「ねこってそうだったんだ!?」の第4回目! 長年、猫と一緒に暮らしてきた柏木さんが、猫の魅力や猫の特徴、猫の飼い方など、初心者にもわかりやすく解説します! |
猫の行動がわかれば毎日がさらに楽しく! 猫の飼い方に関して悩んでいる飼い主さんに向けてお送りする特別コラム「ねこってそうだったんだ!?」。全4回でお送りする猫コラム、最終回の今回は「猫を室内で飼うときのポイント&猫を迎えるときの心構え」について語ってもらいます!
コラム執筆担当は、長野県佐久市「ペットのホテル メゾン・ド・アミ」のオーナーを務める柏木ほつみさんが担当しています。
◆柏木(かしわぎ)ほつみ/犬、猫、ロバ、ウマ、アヒル、鳥など多くの動物たちに囲まれながら暮らしている、大の動物好き! 動物に対する豊富な知識で、お客さんの悩みを日々解決している。
【猫の室内飼いのポイントについて! 猫の飼い方③】猫が上下運動できるスペースを設置&脱走対策も万全に!
今回は、猫を室内飼いする上でのポイントと、まとめとして猫を家族として迎える上での心構えについてお話します。
家の中で猫を飼う上で、絶対に必要なのが上下運動できるスペースです。
猫は危険を察知すると、まず最初に高いところに逃げますし、上下運動ができるということが、一番のストレス解消になっています。
ですから、キャットタワーなど上下運動ができるスペースを作ってあげてください。
あと必要なのが猫の脱走対策です。網戸を破って逃げたり、窓を開けて逃げたりする猫もいるので、そのための対策もしておいた方がいいですね。
特に既に外を知っている猫を迎える前には、網戸にテープで目張りをするとか、鍵を二重にするとか、家をチェックして、万全な状態にしておいた方がいいと思います。
よく飼い主さんから、「今まで外で飼っていたんだけど、今から室内飼いにできますか?」という相談を受けることがあります。
それに対する答えは、「いかに飼い主さんが我慢できるか」ということに尽きます。
外を知っている猫は網戸を破ったり、ありとあらゆる方法で外に出ようとします。
それに、飼い主さんの方が根負けすることなく、我慢できるかということです。かなり大変だと思いますので、やっぱり最初から室内飼いすることをおすすめします。
猫を迎えるならよく考えて事前の準備をしっかり!
猫を迎える前には、飼い主さんがどういう風に飼いたいのかを考えておくことが重要です。
可愛いからすぐに飼おうということではなく、自分のライフスタイルに合った猫を探して迎えることがお互いに幸せになるためには大切です。
前にも書きましたが、もし外で飼うなら事故に遭ったり病気になるかもしれないという覚悟が必要。
何も考えずに迎えたことで、「こんなはずじゃなかった…」と、飼い主さんが苦労したり辛くなることは、お互いにとって不幸です。
迎える猫が決まったら、飼い主さんがやることは、きちんとワクチンを打ち、病気の検査をすること。
子供をとらないのであれば、避妊去勢をした方が病気の予防にもなるし、外に出たいという欲求も抑えられると思います。
しっかりと事前の準備をして、飼い主さんも猫もお互いに幸せな日々を送ってほしいと思います。
(終わり)
ペットのホテル メゾン・ド・アミ 長年の経験と実績のある動物に関するプロが責任を持ってお預かりする動物専用ホテルです。ストレスのことを考えたケージに入れないお預かり。明るい天窓、犬目線の低い窓、木の温もりが心地いい特別もあります。2019年には全個室型の猫ちゃん専用ホテルの新館がオープン! 小動物専用のペットホテルもあり。 |
「ペット雑誌バディ」編集部コメント
全4回でお送りしてきました「ねこってそうだったんだ!?」、いかがでしたでしょうか? 想い出の愛猫エピソードから猫の飼い方、猫を迎えるための心構えまで、猫に関する情報満載! いま猫を飼っている方、これから猫を飼おうと思っている方、猫好きな方、ぜひ参考にしてみてください。
さて、次回は、「どうぶつって、そうだったんだ!? 喋りが達者すぎる九官鳥の話」をお送りします。前回の「猫の室内飼いの良さについて! 猫の飼い方②」と合わせて、ぜひご覧ください。