山梨県発ペットのフリーペーパー「ペット雑誌BUDDY(バディ)」 2019年12月号掲載「うれしい!たのしい!!しつけ教室 第16回」
「犬が全く言うことを聞いてくれない」「犬の問題行動で悩んでいる」「犬のしつけのやり方がわからない」。犬のしつけや問題行動で、悩んでいる飼い主さん、いらっしゃいますよね。そんな飼い主さんにぜひ読んでもらいたいのが、「うれしい!たのしい!!しつけ教室」です。長年優秀な警察犬や家庭犬を育て、何千頭もの犬と接してきた名トレーナーがあなたが困っている犬に関する悩みを解決。愛犬の「やりたい」「嬉しい」「楽しい」を引き出すしつけ方をわかりやすく伝授します! |
【犬のしつけ】犬の問題行動はその理由を探れば直し方がわかります!
自分の飼っている犬の困った行動でお悩みではないですか? 今回は、犬はなぜ問題行動を起こすのか、その理由を考えてみたいと思います。犬の問題行動を直すには、むやみに叱っても効果はありません。問題行動を起こす原因を見抜くことが大切です!
連載執筆は、山梨県甲州市「望月ドッグスクール警察犬訓練所」所長の望月利彦さんが担当しています。◆望月利彦(もちづきとしひこ)/1960年山梨県生まれ。(社)ジャパンケネルクラブ範士、(社)警察犬協会1等訓練士、(社)シェパード犬登録協会師範。テレビドラマ「警視庁鑑識班」(日本テレビ系)にて警察犬のトレーニングを担当。警察犬協会主催の全国大会で2018年・2019年の2年連続で日本一を達成! 日本代表として世界大会でも活躍する実力派ドッグトレーナー。
問題行動とは人の生活に合わない犬の行動のこと
犬が吠え続ける、リードを引っ張るなどの困ったクセ。生後6ヵ月を過ぎ、心身ともに大人になってくると起こりはじめます。
こうした困ったクセを、犬の行動学の世界では「問題行動」と呼びます。「うちの子はダメ犬だから」という飼い主さんがいますが、それは大きな間違いです。問題行動には、犬の本能からすれば合理的な理由が隠れています。
例えば、なわばり意識が強く、人が通るたびに吠える犬。飼い主さんが番犬を求めていれば、その行動は問題にはなりません。でもおだやかな家庭犬を求めていたら…。多くの場合、犬が悪いのではなく、本能的な行動が人間社会と合わないのが問題なのです。
犬を叱るだけでは効果なし。困った行動が起こる原因を見抜いて
困ったクセを直すには、むやみに叱っても効果はありません。吠える行動ひとつとっても、犬によって様々な理由があり、理由によって対処法が変わってきます。
まず、愛犬の状況をよく観察して、当てはまる理由を探してください。ほとんどの問題は、基本のしつけをやり直すことで解消できます。犬がどんな行動をとっても、飼い主さんとの間に信頼関係が築かれ、飼い主さんに従うことができれば、深刻な問題にまで発展することはありません。
ただ、大型犬の飛びつきグセや噛みグセなど、人に危険が及ぶ場合は、無理せず、早めにプロの訓練士に相談しましょう。
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望月ドッグスクール警察犬訓練所 山梨県甲州市大和町日影1539 世界と日本の競技会で活躍しているドッグトレーナーが、ほめるしつけであなたの愛犬を良きパートナーにします! 犬のしつけが上手くできない、犬の散歩がとても大変だ、吠えグセ・咬みグセ・飛び付きグセを直したい…愛犬のことでお困りの飼い主さんは、ぜひお気軽にご相談ください。 |